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2017年 01月 15日
ヒリヒリするような痛い映画だと思う。主人公トムの立場になったことがある人間にとっては。
サマーという奔放な、とらわれない、とても魅力的な女の子。(ダークヘアと青い瞳が印象的なズーイー・デシャネル) 「だれとも付き合いたくないの。愛なんて幻想でしょ?」という彼女を好きになってしまった主人公トム。 「別に付き合わなくてもいいよ。このままで楽しいし」と、本心を隠して彼女と日々を過ごすけど、心は常にモヤモヤ。 本当は「彼氏と彼女」になりたい。ちゃんとした関係になりたい。 でも変に理解ある風を装って「彼氏未満」の立場を続けたあげく、ある日彼女は新しく出会った男とさっさと結婚して、なおかつ彼に「あなたとは感じられないものを感じたの」とさわやかに言う。 このときのトムの顔(思いっきり頭を殴られたような顔)が、痛すぎて正視できない(笑) いくつものこの映画のレビューにあるように、男女逆にしたらよくある話なのだ。 「俺は結婚はしない。信じていない」という男にさんざん尽くしたあげく振られて、相手はそのあと出会った女の子とあっさり結婚しちゃうパターン。 彼女とてその男とどうしても結婚したかったわけじゃない。 でも思うのだ。 「何で私じゃだめだったの??」 (ここで、SATCのシーズン2ラスト回、映画「追憶」が出てくる回も思い出す。ビッグが品の良いお嬢様と結婚することを知ったキャリーの「何で私じゃなかったの?」も) ----------------------------------------- 別にトムがいけないとか劣っているというわけでもなくて、単にサマーとは運命の相手ではなかっただけなんだけど、渦中にいる間はそんなことわからないよね。 とくに自分は「運命だ」と思っている相手から見て、自分はそうではないということを宣告されることの残酷さ。 自分の何がいけなかったのか何度も自問したり、相手を恨んだり新しい彼(彼女)に嫉妬したり。 楽しかった日々をしつこく回想してみたり。 勝手に自分に都合よい妄想(画面二分割で、招かれたパーティーの「理想」と「現実」の場面)があっさり打ち砕かれ、サマーが結婚するという現実を突き付けられたトムの二日(三日?)に渡る傷心の日々は笑えるけども、わかるわかる、うんわかるよ。そのくらいするよね、と言いたくなる。 (出社時間の目覚ましを切って会社をさぼり、暗い目とバスローブ姿でコンビニへ行き、大ボトルのウィスキーとオレンジジュース、適当なスナックをつかみとって買うシーンね) そして、終わった恋を葬るのに一定期間は必要で、しっかり落ち込んで苦しんで、という過程を経ることは辛いけどしなくては前に進めないのだということもわかる。 ----------------------------------------- そんなズタボロになったトムが、それでも徐々に立ち上がり、自分の夢だった建築家としての職探しを始める場面ではこちらも救われる思いがする。 (音楽がとてもいいのもこの映画の魅力だけど、このときに流れる音楽もとてもいい) ラストの出会いはまあおまけみたいなものだけど、痛い目にあって傷ついた人間がそれでも立ち直ろうとしていく姿は、どの物語でも胸をうつ。 この映画のレビューはたくさんあるけど、こちらがとくに秀逸だと思います。 (「(500)日のサマー」のサマーの誠実さについて。あるいはセフレの地位に甘んじて苦しんでいる人たちへのメッセージ。 Butailleさんのブログより)
by guri_0922
| 2017-01-15 18:47
| 映画
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