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1 2011年 01月 03日
なんだなんだ、画像探して貼り付けなくても、ライフログを文中に貼れたのか…。
は、いいけど、すーちゃんシリーズ3冊目のこれ。 もちろん今回もとてもよかったけど、悪意のある人が多めに出てくるのでちょっと消耗する。 どうやって「嫌いな人」ができるのか、なぜその人のことで頭がいっぱいになってしまうのか、「あるあるある」の嵐です。 とくに「美人で昔はちやほやされただろう40代同僚」に対する『いつもいつも自分が得することで頭がいっぱいなんだよ』ってセリフ。 うん、いるいる。いるよー、そういう人。 そういう「一見普通の人だけど、チクチクととげを持った嫌な人」加減の描き方がさすがにうまい。 すーちゃんの最後の決断には賛否両論あるだろうし、その嫌な人がやっつけられる光景がみられなくてちょっとがっかりしたけど、これが現実ってものか。 ただ、「逃げ場がないなら、その部屋にいてはだめなんだ」っていうのは真理ではあると思う。ほんとに。 ▲
by guri_0922
| 2011-01-03 20:44
| 本
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2011年 01月 01日
![]() ![]() もともと、人の日記とか食事記録みたいなものが好きなのだけど、この二冊は本当に何度見返したかわからないです。 (じっくり読むというのではなくて、ベッドの枕元に置いておいて、開いたページから読み進める感じ) 料理家・高山なおみの1年にわたる食卓記録。 実は「クウネル」系のレシピ(「豆苗のナンプラー炒めレモン風味(でたらめです)」的なイメージ)ってイマイチ苦手感があったのです。 で、この本でもたまにレシピが登場したりするのだけど、一番いいのはそういう料理研究家っぽいメニューではなくて(ごめんなさい)、ひんぱんに登場する焼いただけの塩鮭とか(そして翌朝に半分残った状態で出てくるとか)、スーパーのポテトサラダや巻き寿司が出てくるところ。 普通のカレールー使って作るカレーライスや、「おとといの晩の残りの○○」が食卓に上るのもリアル。 ただ、こういう「毎日の食事を淡々と記録する」系の本(なりブログなり)って、だれがやってもできそうなものなのに、こうやって何回も読ませるには相当の「本人の魅力」が求められるのがおもしろいです。 そして「人がインフルエンザや高熱で寝込んだ記述が好き」という、やや変態気味な私の嗜好にたがわず、高山さんの寝込んだあたりの日記も何度も読み返してしまう。 (同じように、椎名誠の『銀座のカラス』で扁桃炎で高熱出すシーンもなぜか好きだったりする) というわけで、そろそろ次の「この手の本」を発掘しないと、そのうちメニューを暗記しそうな自分が怖いです。 ▲
by guri_0922
| 2011-01-01 21:11
| 本
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2008年 10月 15日
![]() いちおうイギリス・アイルランドへの紀行文、となっているけど、そういうつもりで読むと肩透かしをくらうかも。 というのも、本人はものすごい飛行機恐怖症だそうで、それを取材旅行のため無理やり飛行機に乗るまでのいきさつ(というか脱線に次ぐ脱線による妄想や回想など)が実に最初の1/3を占めていたりするので。 (恐ろしい「飛行機に乗る」という事実から逃避するため、思考があちこち飛んでしまうらしい) なにせ、同行の編集者から振られた歴史上の人物の話題から、 「そういえば歴史上の人物で探偵役に設定されそうなのはだれだろう」 と思考が脱線し(ここまでは割りとあるパターンだけど)、 あげく「マザー・テレサが探偵だった場合の書き出し」や 「ガンジーが探偵の場合の語り手はこうで、ガンジーとはこう出会って…」 というところまで話が及ぶのだから、いつまでたっても飛行機に乗る場面にならない(笑) でも全体的な語り口や、たぶんこの人本人の文章に嫌味やくさみのような、 (それは読む側との相性だろうけど)ものがないので、楽しく読める。 結局エッセイや紀行文を読ませるのって、その書いている本人を好きか嫌いか、 に尽きるような気がするなー。 もちろん本題の、イギリスやアイルランドのパブで飲みまくるところもうらやましく楽しい。 なぜか意地でハーフパイントではなく、パイントでの注文を続けるところや、 同行の編集者ともども、「飲む」も「食べる」もかなり「量」をこなしているあたり。 そういえば、この本の各見出しはすべて「飛行機と小説家の関係のこと」、 「二日酔いでロンドンに戻ること」などの文体で統一されているのだけど、 秀逸なのが、イギリスの滞在を終えてアイルランドに渡る際の、 「再びあれに乗らなければならないこと」。 1人で思わず「ふふふっ」と笑ってしまいます。 ▲
by guri_0922
| 2008-10-15 21:48
| 本
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2008年 09月 14日
![]() 夜、星が沢山出ている。ドアを音たててあけて表に出ると、動物が大急ぎで草をわけて逃げていく気配がする。イタチだろうか。 朝 ごはん、ローストビーフ、おでんの残り。 昼 ごはん、白菜と豆腐とベーコンのお鍋。 夜 カレースープ、手製クッキー 列車便百円。罐ビール(二個)百五十円。なめ茸(二個)味噌漬など六百五十円。(ある日の日記より抜粋) 日々の食事や簡単な出費メモ、毎日のちょっとしたできごとや思ったことなどなど、いってみれば今でいう主婦の身辺雑記系ブログのようでありながら、それとは明らかに一線を画しているあたりがこの随筆。 作家・武田泰淳の奥さんで、のちに自身も文筆家になる武田百合子の足掛け十一年にわたる日記。 富士山ろくに建てた別荘で、夫やときどき娘と過ごす日々がごく淡々と綴られていて。 読み始めは「いくら私が淡々と何ごとも起こらない日記が好きでも、これはあまりにも淡々だなあ」という感じだったのに、読み進めるごとに残りページが少なくなるのが惜しくなるほど。 それにしても、武田百合子ってこういう人だったんだーと少々びっくり。 昔、なにかのエッセイでこの人についての記述があり、イメージ的には「夫に従順についていくおしとやかで大人しい奥さん」だったのだけど、まず写真から違った(笑) (くっきりした目鼻立ちで片手に煙草を持って写っている) たしかに主婦として夫の秘書役として日々の雑事をこなす奥さんではあるのだけど、どこか無邪気で大胆で情が厚くて。 水上スキーに水しぶきを浴びせられて「バカヤロ!死ネ!」と大声で怒鳴ったり、たまにはめをはずして酔っ払ってしまったり。 (そういう記述のあとには必ず「主人がいやな顔をして私をにらむ」とあって笑ってしまう) 態度の悪いうどん屋のおばさんに出会って、「こんなつっけんどんな仕草の、愛嬌のない応対をする店屋ははじめてだ。この女はバカ」と、唐突に出てくる「この女はバカ」には思わずプッと吹いてしまう。 それでも、ふとした諍いで、あげた缶詰を地面に投げ捨てられたときの「墨を呑んだような気持ち」という言い方や、身近ないきものが「生きているだけで哀れに思える」という感じとか、そのあたりはさすがだなあ。 飼い犬のポコのくだりだけはどうしても読むのがつらいけど。 きっとこの先、思い出しては読み返す一冊になりそうです。 ▲
by guri_0922
| 2008-09-14 20:22
| 本
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2006年 07月 30日
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by guri_0922
| 2006-07-30 22:08
| 本
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2005年 08月 27日
![]() (ちなみに原作のタイトルも映画同様「Ordinary People」です) 映画もそうだけど、原作も読み返すたびに号泣してしまう一作。 何が「泣き」のツボにはまるのかはわからないけど、とにかくすごい作品だと思う。 アメリカのごく普通のありふれた中産階級の一家が、長男の水死という事故をきっかけに、ひっそりと徐々に崩壊していく様子と、かすかに再生の予感を感じさせて終わるストーリー。 快活で優秀で「完璧」な兄と、内省的で感情を表に出すことが苦手な弟、という構図は、たしか「スタンド・バイ・ミー」でもあったような。 いつも長男が一番で、次男も兄を目標にしていたのに、二人ででかけた船遊びでボートが転覆し、何もかも優れていたはずの兄が目の前で力尽きて溺れててしまう。 以来、自分を責め続けて自殺未遂(リスカ、なんていう甘っちょろいものじゃない)する次男、そのことがいつまでも許せない母親、両者の間でおろおろする父親。 映画では、「兄を溺愛するあまり弟に冷たい母親」という印象を受けるけど、原作を読むと、もうちょっと複雑な親子の機微というか、「母親も完璧ではない。頑張っても子どもを完全に平等には愛せない」というあたりがうかがえる。 長男を事故で失ったことで家族のだれもが深く傷つき、だれもがその感情をうまく表に出せず、結局お互いをさらに傷つけ合ってしまうあたりがものすごく胸に迫る。 表面上はいい子を装って内にこもる次男が、父親に「母さんは僕を憎んでる。でも僕にはどうしようもない」とつぶやくシーン、唯一の冷静な登場人物である精神医に初めて助けを求め、「何が君の頭にのしかかってる?」という問いに「決まってるじゃないか。僕がバック(兄)を殺したんだ」と言い、「あれは事故だ」という精神医に「誰かの落ち度のはずなんだ」と泣き出すシーンなどなど、自らを罰し続けてきた次男の心情描写がすごくて、いつもここで号泣してしまう。 結局、母親は「しばらく旅行に行く」ということで家を出てしまうのだけど、結末が暗くないのは、ラスト近くで、母が自分の母親にあてた手紙(エーゲ海を「子どもたちの描いた絵のよう」という)や、あとで母親の荷物を整理したときに見つかる、子どもたちの宿題や工作、次男がプレゼントした手作りのカードなどの描写、そして「自分にとって何の意味もないものなら、あんながらくたを大切にとっておくだろうか?」という作者からの問いかけ、によるものなのだろう。 次男はその後、結局自分を罰するとともに、母親のことも罰していたのだと思い至る。 ラストで、自殺未遂以来勝手に遠ざけていた幼馴染の家を訪ね、憎まれ口を叩きあいながら母のことを思うシーンでまた涙、涙。 ▲
by guri_0922
| 2005-08-27 23:25
| 本
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